書籍執筆日記7月号

近況です。お待たせしています。
書籍の販売は、もうしばらく先になりそう。

最近、お客さんによく聞かれるようになってきたので、ちょっと書籍が出るまで、状況に変化が起こった時に書く日記を、連載しようと思います。
「書籍執筆日記」です。
何のひねりも無いタイトルですみません。

では、ここまでのあらすじ。
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物語は2016年の3月まで遡る。

【2016年の3月初旬】
突然「ギャラクシーブックス」と名乗る出版社から「本を一緒に出しませんか?」と電話が入った。そう。今回出る本の出版社は「ギャラクシーブックス」と言う会社。
お客さんの中には、知ってる方もおられたのだが、私は本とか読まない人なので、全然知らなかった。なので最初は、どーせまた、よくある宣伝広告を載せませんか?と言った類のセールスの電話だと思っていた。

でも、どーも話が違う。翌日、担当者が訪ねて来られ、よくよく話を聞いたら、ちゃんとした本を出版すると言う話。
それもアマゾンからオンデマンド方式で出されるとか。これがまたよく分からないけど、ようは小ロット生産みたいなものか?売れれば、コンビニとかでも置かれるようになるらしい。
ただ、出版には執筆者もある程度、出資する必要があるとの事。その金額は、書いてよいのか分からないので伏せておくが、多分検索したらすぐ出てくると思う。

聞けば、どーも「ゆらとふるへ」のサイトが、編集の方で以前からマークされていたらしい。そんな時にアマゾンから、新しいタイプの癒し本を出したいと言う話があったらしく、そこで今回この話がこちらに来たようだ。

ここですぐに「心応理」の本なら書いてもイイかもと思った。心応理本は、いずれは自費出版で出そうと思っていたからだ。なので、ある程度のプロットが、頭の中で出来ていたので、ちょうどイイかなと思った。

一週間後に編集会議があるらしく、そこで企画として提案したいと言う事だった。とりあえず心応理本の方向性で、イメージが伝わる様に、最初の2~3ページのイメージをイラストと一緒に作ってみた。
なんか、漫画家をやってた頃のドキドキが、ちょっと甦ってきた。ああ、こんな感じで楽しかったよなぁと、あのワクワクした感じが再び味わえるとは、何だかちょっと嬉しかった。まぁ、漫画家の頃は、このドキドキワクワクが、締切近くになると、ドキドキヒヤヒヤになり、胃が痛くなるのだが。今回は、そんな締切も特にないので、胃は快調のままで行けそう。

【2016年3月中旬】
ある夜、担当さんから電話があり、書籍化の審査に無事に通過したとの連絡があった。本全体に、漫画を絡める癒し本と言うのが、今までに無い企画なので、えらく期待されていると聞かされて、こちらもちょっと気合が入ってきた。早速、プロットをさらに詰めて、第一章を試し書きしていくことになる。

ただ、書きながら、なんか漫画家デビューの頃の事が色々思い出された。そして、これ‥果たして売れるんだろうか?と言う不安も出てきた。
「ゆらとふるへ」の読み切りが掲載される時も、今までにない幽霊ドラマとして、担当さんらには期待されてはいた。でも実際には全然人気票が取れなかった。
ただ、あの読み切りは、未だにたまーにお客さんや、知り合いの中に覚えている人が出てきて「妙に記憶に残ってる」とか、「あれは何となく印象に残ってる」と言う風に聞かされて、驚かされる事がある。なんか、そういうマイナー路線が、自分には合ってるのかなと思った。
この本もそう売れるとは思わないけど、売れなくてもイイから、読む人にとって、じっくり沁み込んでくるような、深みのある内容にしたいと思い、第一章から結構何度も書き直した。

【2016年4月】
第一章がまとまってきたので編集部に送信。同時に、登場するキャラクターのデザインも決めていく。進行役キャラも、当初は「プジャ君」で行く予定だったのだが‥。実はこのプジャ君、お客さんから聞かされて分かったのだが、どう見てもプジャくんにそっくりな、某施設のゆるキャラがいる。風呂敷や結び目と言い、色まで同じ。
でもその施設が出来たのは2007年頃。

そもそもプジャくんは、2001年頃に私が講談社マガジンの連載企画の為にデザインした「妖怪」なのだ。だからああ言う昭和でレトロな風呂敷を使ったキャラなのだ。
その連載企画は没ったのだが、その風呂敷妖怪(当時の通称「ぺしゃりん」)が、ちょっと可愛くて気に入っていたので、3Dモデルにして「ゆらとふるへ」で公開していた。
その3Dモデルでは、今のプジャくんとは少し違って、身体は黄色で風呂敷が緑だった。そして、その某施設のゆるキャラも身体が黄色で風呂敷が緑なのだ。
ぺしゃりんに口を付けて、風呂敷にペンを刺してるだけの様なデザイン。胸の結び目まで同じ。これって、やられたよなぁと思った。

まぁでも、別に訴えたりするつもりもない。おそらくここまで同じと言う事は、施設側が素人のデザイナーに、たまたまイメージ検索で出て来た「ぺしゃりん」を見て、「このキャラに口を付けて、風呂敷にペンを背負わせた感じでどうかな?」みたいな安易な依頼の仕方で出来たキャラなんだろうなと想像できる。

でなきゃここまでそっくりなキャラをデザインする様なプライドの無いデザイナーは普通居ないと思う。似た様な事は漫画の業界でもよくあるし、私も編集とのやり取りの中で、知らず知らずに誰かの演出をパクってる様な事もあったんじゃないかと時々思う。
イラストの仕事でも「このイラストみたいな絵柄にして」とか、お客さんに普通に指示される事もたまにある。権利的な責任はこちらで負うからと、お得意さんに言われたら断るのも難しい。

まぁ、ちょっと話がそれたが、そういう事もあるので、自分の権利は自分で守るしかないと言う事で、今回この本に登場する進行役キャラは、新たにデザインして、しかもこれを商標登録してみる事にした。この進行役キャラを、今後ここれんねサイト上でも多用したいし、この本の2冊目の構想もあり、そこでも出したい。
なので今回はしっかりガードしようと思い、決めた。ちなみに執筆原稿については、基本的にタイムスタンプサービスを使って、何月何日の時点でこの執筆文章は私が書いたと証明が取れる形にして保存している。

【2016年5月】
案内役キャラの商標登録申請が済む。10月頃結果が出るとの事。そして原稿の方は第二章まで出来上がる。

【2016年6月】
第三章以降は調子が出てきて、6月下旬には第五章まで一気に仕上がった。本は第五章までで、およそ180ページ弱。仮状態の原稿とはいえ、4ヶ月弱で書き上げたのは、結構いい感じのペースじゃないかなと思う。でもかなり荒い状態なので、ここから再度全体を見直して、書き直していく。

あと、ページ数の調整もしっかり検討していく。180ページで1700円前後の定価の予定。でも、私としては出来れば1600円代におさえたい。結構1700円代の本と、1600円代の本と、印象が違ってくると思う。出来るだけ買ってみようと思わせる価格にしたい。でもあまりページを減らすと伝えきれない部分も出てくる。もう自分の印税を削る形でイイので、1600円代に収まる様に担当さんと調整していく事にする。

【2016年8月】
ようやく全体がまとまって、文章部分はもう完成と言う感じになった。で、ここからがまた大変。漫画部分に取り掛かる。漫画部分は当初、漫画専用の「CLIP STUDIO PAINT」と言うアプリで制作し始めていた。
しかしここにきて、どーも主人公達の巻き毛を描くのが面倒でコピーしまくるのだが、それがまたチマチマ直していくのも面倒。これ多分描いてるうちに顔とか髪型とか変わってくるよなぁ…キャラクターのデザイン自体も安易な気がして、後から変更したくなるだろうなぁなどと、色々不安が出てきた。
しかもページ数にして漫画は50ページほどあるので、漫画家時代だったら一人で1か月ぐらいかかる量。これを普段の仕事のかたわら進めるとなると、何ヶ月かかるだろうと。

ここでいかに手を抜くかを考え始め、奇策にうち出る事にした。それはキャラクターをイラストレーターと言うアプリのシンボルを活用して描いていく手段だ。
イラストレーターでも、漫画の様に強弱のある線が表現できる。しかしそれ以上に使えるのはシンボル機能だ。元の絵を変更した時、シンボルでコピーした絵も自動で変更される機能。CADや3Dソフトで言うインスタンス、分身の術の様なものだ。

一度髪型を描いてコピーして使えば、後から髪型を替えたくなった時、元の髪型さえ変更すれば、全部一気に変更されるのだ。これを利用して、もうキャラクターそのものを全部シンボル化してみる事にした。顔の向きも、基本的に、正面、斜め横、横、斜め背面、背面だけにして描いていく。しかも各キャラは髪型のみを変更して、顔も身体も全部同じ(笑)。

学生の頃、髪型が違うだけで顔がみな同じ様な漫画を描く友達はよくいたが、中には斜め向きでしか顔が描けなくて、その斜め向きの顔だけで、漫画を描いていた友達もいた。これはこれである意味スゴイと思った。

そんな学生技を元プロだった私がやろうとしてるのだ(笑)。なんて逆転の発想と言うか、単に横着な流用発想。でも、これで後からいくらでも、顔や髪形を変更できる。楽なのだ。
そしてもう一つ、数年後に電子書籍になる事でもあれば、漫画部分をカラーに出来るので、その時にこのシンボル機能を使えば、一気に簡単にカラー変更が出来ていくので、かなり手間が省けるはずだ。衣装とかも、その発売される頃の年代や季節に合わせて変更する事も出来るだろう。

これがなかなかイイ感じに活用できた。簡単な絵柄でもあるので、案外これが自然に見える。これはイケル!と思い、流用描きで進めていった。

ここれんね-執筆本

こうしてみると、なんかすごい。数えてないけどシンボル数ってどっかに数が出るんだろうか。

【2016年11月】
以前、申請していた商標登録が無事に完了した。こんな感じで証書が送られてきた。なかなかカッコイイ。

ここれんね-執筆本

【2017年1月初旬】
そしてようやく表紙も含めて50ページの漫画部分も完成させることが出来た。早速、編集部に送信。これで後は校正に入る。当初、原稿納品後2~3か月で販売になると聞かされていたので、4月ぐらいに発売かなと思っていた。
まぁでも、校正とかも入るだろうから、余裕も見て販売希望日を5月15日で出しておいた。(単に葵祭が好きなので、この日にした)

1月末に、まず漫画の修正が入る。当初は漫画のセリフなどの文字も、編集部で入れてもらうつもりだったのだが、よく考えたら漫画業界と違うので、そう言う事が色々難しい様だった。なので急遽、利用フォントの商用利用の確認などしてもらった上で、漫画の文字もこちらで入れてアウトライン化(文字フォントをイラストデータにする作業)して提出しなおす。

【2017年3月下旬】
ようやく初回校正が来た。あちこち直すのかと思ったら、修正は基本的に編集の方で結構やってくれるようだ。表現を変更しなきゃならない様な所とかを中心に修正。全て直して3月末に提出。

【2017年5月初旬】
2回目の校正が来る。今度は漫画データの方で、アウトラインが取れてなかったところや、透明効果が使われているところが見つかって修正。いつも仕事上で関わっていた印刷業者さんの所では、特に透明効果は問題が出ないものだから、普通に多用してしまっていて気付かなかった。これまた多くのイラストを修正。
また文章の方も、私がワードで基本のMSゴシックのまま出してたので、もしかすると私にこだわりがあって、あえてゴシックにしたいと思われてしまったのか、原稿が全てゴシックで作られていたので、ちょっとビックリした。
縦書きは基本的に明朝の方が読みやすいだろうなと思っていたので、その辺の事を担当の方と相談。明朝に直してもらえると言う事で、再度調整してもらう事に。
この時点で、もう5月15日発売は無理だと確信^^;

【2017年6月初旬】
再び仕上がり状態の原稿が確認の為にPDFで届く。明朝体に直したものと、ゴシックでもちょっと柔らかくて読みやすいものに直してもらったものと二通りを用意してもらえた。柔らかいゴシックが、なかなかイイ感じだった。ちょっと迷ったのだが、でもずーっと読んでいくと、やっぱり明朝の方が筆者の気持ちが伝わってくる感じがある。なので明朝で進める事にした。
あとはイラストなども問題ない事を確認。ただ、思ってたものより小さく縮小されてレイアウトされている所があったので修正をお願いしておく。

【2017年7月上旬】
と言うか昨日、目次部分のイラストが、こちらでお願いしている大きさに配置できないとの連絡。これまた私が漫画雑誌の感覚で、イラストの上に文章が多少かかっても、白い縁抜きが出来るものと思い込んでいたのだ。アマゾンの規定では絵に文字がかかること自体NGとの事。仕方がないので、イラストが小さくなることを了解。

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今日現在までで、こんな状況。

あとは表紙データーの確認連絡待ち。なので、もうしばらくかかりそう。
表紙も私の方で作成して、文字を編集で入れる様にお願いしてるので、手間がかかるのかもしれない。

そんな感じで、まぁ何でしょうね。
元漫画家が、書籍を作ろうとすると結構色んな仕事が増えると言う事が、私自身もそうですが、編集部でも痛感させられている事と思う。おそらく私が、絵が描けない人で、全て編集に任せていたら、もっと早いのだと思う。

でも商用書籍の販売は、今回が初めてになるので、私もイイ勉強になってます。イラストや漫画も、アマゾンの規定の関係で、こちらが思っている様にはいかない部分も多いです。
たとえば、いわゆる断ち切りコマ(本の隅まで絵が印刷されるコマ)も使えないし、フォントもこちらで持ってるものでしか出来ない。その関係で、漫画内のフォントと文章内のフォントも微妙に雰囲気が違ってくる。かと言って今更どちらかに合わせるのも面倒。進めていく中で、次々と「あぁ、こうなるのか」「あぁ、これは出来ないのか」の連続で結構大変でした。

文章内に入れるイラストも文章を重ねられないし、多分、書籍制作の上では当たり前の事なんだろうけど、漫画雑誌出身の私にしてみると、結構ビックリの連続です。
断ち切りもそうだけど、紙面に対して入るイラストの大きさって言うのも、読む時の印象に結構関わる所なんですよね。さっと読んだ時に記憶に残るサイズ、残らないサイズがある。それも色々規格を確認しながら進めるべきだったかもしれない。

まぁでも、漫画家としてデビューした時も、そう言う事は沢山ありました。
柱に入れる文章とか(漫画の端っこに入る文章)編集部が勝手に入れるのですが、これの確認とかさせてもらえなかったので、時々「なんじゃこりゃ??」って思う様な、変な文章を入れられる事もよくありました(笑)
いや、柱ならまだしも、タイトルそのものを無理やり編集部で変えられてしまう事もありましたよ(涙)

これは漫画業界だけじゃないですね。
製品デザインでも、全体は格好いいのに、それを台無しにするような変なデザインが、一部分に含まれてる事なんてよくあります。あれって、だいたいメーカーの方針や、規格の関係、コストの関係で、無理やり変更させられたりした結果なんだろうなと。きっとデザイナーさんも、悔しいだろうなと思わされる様なデザインはよく見る。

と、まぁでも今回は初めてなのでイイ勉強になったし、今度本を出す時は今回の経験が大いに生かせると思っています。きっとさらに完成度の高い本になるだろうと。

今回の本は、心応理の浄化編をまとめた「青本」です。心の浄化の話が中心。そして次回は、心応理の昇華編をまとめた「赤本」の制作を企画中。こちらは怪しいスピ系の話が中心になります。

何年後に出るかわかりません。まだ編集部にも何も言ってないし、同じ出版社から出してもらえるかどうかも全く分かりません。でも、これは秘かに進行させています。

そして、ここれんねの方。
こんな感じで、書籍がもうしばらく遅れそうなので、もう1クラスほど心応理講座のモニターテストを行う事にしました。

詳細は、新着情報「心応理学講座2017年モニター追加募集」をご覧ください。

そして「れんね瞑想」や「ゆるゆるタロット」については、現在未定です。
これも書籍が発売される際、前世誘導の音源がダウンロードできる形で付いてきます。なので、これがあると前世瞑想ワークも必要なくなるかもなぁと思い、その辺りの関係で単発グループワークを、これからどうするかを検討中です。

でも、受けたいと言う希望者がおられましたら、直接ご相談いただければ、企画は可能ですのでご相談ください。
では、また書籍については、進展があれば、ここで書きます。

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