具体的にどんな事をするの?

我々の普段の表層意識は、物事を理論的(言語的)に考える傾向があります。
しかし潜在意識は理論的ではなく感覚的、イメージ的(心象的)です。
つまりイメージを使う事で潜在意識はアクセスしやすくなるのです。
様々な潜在能力開発で、イメージトレーニングが重要視されるのはこのためです。

では、実際にどのようにアクセスしていくのか、試してみましょう。
以下の文章を読みながら想像してみてください。

今あなたの目の前に大きな扉があります。 その扉は、何色でどんな形の扉でしょう。

色や形が想像できたら、取っ手を握ります。
この扉の向こうには、あなたの知らない景色が広がっています。

では、自分で3つ数えてから扉を開いてみましょう。
1、2、3、ハイ、扉が今、開きました。

さぁ、どんな景色ですか?

その景色の地面は、どんな地面ですか?
その景色の空は、どんな天気ですか?

その景色を見ていると、あなたはどんな気持ちになりますか?

景色はイメージ出来たでしょうか?
潜在意識に入りやすい人であれば、たったこれだけの文章を読むだけでも、なんらかの景色が出てきます。
イメージ力のある人なら、文章を読むより上のイラストを眺めているだけの方が、扉の向こうの景色がイメージしやすいかもしれません。

イメージが出来たら、さらに扉を抜けて向こう側に入ります。
入ってどんどん進みます。

森を抜けて幼少期の情報にアクセスしたり、トンネルをくぐって過去や未来を覗いたり。
自分に必要な情報が、様々なイメージとなって出てくるのです。
実際のワークでも、このような言葉の誘導を通じて、潜在意識にアクセスしていきます。

「それって自分の想像じゃないの?」と感じるかもしれませんね。これはもちろん想像です。
こう書くと「え?」って思うかもしれませんよね。

でも考えてみてください。想像ってどこから来るのでしょう。
単に回想を組み合わせて作っているような想像でも、その組み合わせを選んでいるのは無意識であり、潜在意識に何らかの情報がないと想像を組み立てることも出来ません。
つまり想像そのものが、潜在意識へアクセスする入り口になっているのです。

その想像をどんどん広げていくことで潜在意識に深く降りていきます。そしてある一定のラインを超えると、自分で作っていると言う感覚が、勝手に沸いてくる感覚に切り替わります。

そうなれば後はただ、その沸いてくるイメージを眺めるているだけでイイのです。
潜在意識から沸き起こる感情と共にイメージが吐き出されていきます。

なぜ自分が、こんなつまらないことに拘っていたんだろう。
なぜ、こんなどうでもいいことに囚われていたんだろうと、絡んだ心の糸がスルスルと緩み解けていく瞬間を味わうのです。