スピリチュアル? 心理学?

スピリチュアルなのか?心理学なのか?

各ワークにおいては、前世を体験することがメインになります。
前世と言うとスピリチュアル的な印象をもたれる方も多いでしょう。

れんね瞑想も含め「ここれんね」で行っているヒプノセラピーは、いわゆる前世療法とも呼ばれています。
前世療法とは、元々アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイス博士が、クライアントに退行催眠を行っている最中に偶然、前世にまで遡ってしまったことがきっかけでした。
クライアントもみるみる症状が回復していくことから、それ以降積極的に前世退行を行うようになったものの、それを公表するまではかなりの迷いと時間を費やしたようです。
やがて1988年に博士が著した「前世療法」が刊行され、ベストセラーとなったことで世界中に広がりました。
そう言った意味では前世療法は催眠療法、つまり心理療法の分野から生まれたと言えるでしょう。

しかし最近は前世療法というと、ヒーリング等と同時にされてる方も多く、イメージ的にもスピリチュアル的な印象が強くなってることは否めません。
私も個人的にスピリチュアル的なものを否定することは出来ません。プログ等にも書いてる通り、私自身が幼い頃からスピリチュアル的な体験を嫌と言うほどしてきてるので。
じゃあ肯定するのかと言うと全面肯定も出来ないのです。

スピリチュアル的なものに偏った一部の方々は、自分の感じる範囲でクライアントを評価してることが多々あると感じられるからです。よい評価なら構わないのですが「あなたは○○だからよくないのよ」と言った悪い評価表現が出てくると、クライアント側に違和感があっても「このセラピストはそう言った特別な力があるから、きっと本当の私は言われる通りなんだ」と暗示をかけられるのと同じです。
これは私自身本当に気を付けなければと痛感させられています。

カウンセリングを先に学んでいただけに余計強く感じたのですが、同じヒプノセラピストの方から、この言い方を聞いた時は、潜在意識にマイナスイメージを埋め込まれたんじゃなか?と不安になったぐらい本当にショックでした。

では逆に心理学にもとづいた、例えばカウンセラーの立場はどうかと言うと、こちらはクライアントの話を傾聴する、共感するが基本です。カウンセラーの方から「あなたは○○だからよくないのよ」と言ったクライアントを評価したり指示的な言葉がけをするようなことは一切ありません。そう言った意味では傷つくことも普通はないので安心です。

ただあくまで私個人の感覚ですが、前世やスピリチュアル的な話はとてもしにくいです。なかなか相談できません。
表情は共感的であっても、強い猜疑心をこちらに向けられてしまうのが伝わってくるからです。
人それぞれ価値観は違いますから仕方がないのですが。

だから私自身は、元々スピリチュアル寄りの人間であったからこそ、逆の立場の心理学的な視点も持ちたいと考えてカウンセリングなどを学び始めました。
そしてスピリチュアル的なものも心理学的なものも両方バランスよく理解した上で、あくまでクライアントの話や感じるものをそのまま受け取り、評価や指示的な言葉がけはしないよう心がけています。

一番大切なのはクライアントとセラピストとの間にある信頼関係です。
信頼関係にスピリチュアルも心理学も関係ありません。
クライアントの体験が真実なのかどうかではなく、 クライアント が「見た」「感じた」ものが クライアント にとっての真実であると受け止めることが、信頼関係においてとても重要なのです。
誘導瞑想もヒプノセラピーも、この信頼関係が成り立たないと何も体験出来ずに終わってしまいやすいです。

なので値段とかセッションルームまでの距離とかも重要だと思いますが、それよりもあなたから見て安心して何でも話せると感じられるセラピストを選ぶことが最も重要だと思うのです。
別に「ここれんね」でなくていいんです。私も不信感いっぱいで来られてもしんどいだけです。
あなたにとって、頭ではなく心で暖かさを感じられるセラピストを慎重に選んでいただきたいです。