2012年11月17日のアーカイブ

相手が、良縁かどうかを見極める方法

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せっかく今、書く気が起こっているので、この書く気が無くなる前に、もう一つ記事を書いておこう。 前回は好きな人に対しての話だったが、今回はまだ好きでもなんでもない、でも好きになるかも知れないような気になる人に対して、その人と自分が良縁なのかどうかを見極める方法だ。

これまでにも、あんまり感情が波立たない相手が良縁だと言う話をよくしてきた。 それは何のトラブルもなく、家庭円満で問題の少ない結婚相手を選ぶならの話だ。 よく見合い結婚は離婚率が低いと言うが、あくまで個人的なイメージだが、恋愛願望、結婚願望が元々低い人が、親に勧められて仕方なく結婚を考えると言うのは、それだけ感情の波も小さいから、トラブルも起きにくい。

しかし恋愛そのものがしたいと言う場合は、その感情の波の大きさを楽しみたいと言う事でもあるので、すごくうれしい出来事もあれば、すごく苦しい出来事も同じだけ伴ってくる。
その「嬉しい、苦しい」の感情の波が恋愛であり、そういう恋愛がしたいのなら、ここで言う「良縁」とはちょっと違うかもしれない。

そもそも熱い熱い恋愛で永久にムチャクチャ楽しくて幸せな状態と言うのは、本当にあり得るのかどうかを具体的に考えてみてほしい。 仮にずーっと「幸せ」な状態が続くと「幸せ」そのものを「幸せ」だとは認識できなくなるものだ。 時々「不安な事」や「苦しい事」があって初めて幸せな時を「幸せ」だと認識する事が出来る。「苦しい事」が無くなってしまうと「幸せ」を認識できなくなり「退屈」だと感じるようになる。

なので退屈は嫌で激しい恋愛をずっとしたいと言う人は、わざわざ「良縁」を見分ける必要はない。今「好きでたまらない」人に対してどんどんアタックすればいいだけだ。そしてどんどん「苦しい」と感じる事を楽しむぐらいの方が「うれしい」と感じる事も増えてくる。そのすごく苦しいとすごく嬉しいの繰り返しによって「激しい恋愛」が成り立ってくれる。

ここで言う「良縁」とは、逆にトラブルが少なく感情があまり波立たない相手のことを指す。 こう書くと何だかそれって恋愛?って感じでもあるが、ようはそこそこの幸せ感と一緒に縁が長続きしやすい相手を見分ける方法だ。心応理講座でも紹介しているが簡単な方法だ。 気になる相手との老後をイメージしてみると言うものだ。

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1. 気になる相手との老後が簡単にイメージできる場合

気になる人と、もし付き合ったらどんな風になって、結婚したらどうなって、老後はどんな風になっているのかを、順に想像してみるといい。
特にお爺ちゃん、お婆ちゃんになっている自分達の姿を、簡単に想像できるかどうかがポイントだ。
老後が簡単に想像できる相手とは、前世においてもそれだけ長く連れ添っていた可能性が高い。そういう相手なら、思い切ってアタックしてみてイイと思う。
ただ、中には前世において夫婦ではなく、兄弟として一緒に歳をとって、仲も良かった相手もいる。この場合お互い恋愛感情に繋がればうまくいくし、人によっては恋愛感情に至らない事もあるので、色々と工夫は必要かもしれない。
まぁでも身内だったなら、それだけ縁が深かったとも言えるので、十分良縁だろう。

2. 気になる相手との老後の前に別れのイメージが出てくる場合

付き合っている所までは出てくるけど、老後がイメージ出来ない場合や、別れのイメージが先に強く出てくる場合。
これは同時に「苦しい」感情がともなって出てくるようなら、前世で苦しい別れ方をした可能性が高い。こう言った場合、その苦しい感情が囚われとして根付いているために、お互い望んでもいないのに、別れる方向に無意識に行動してしまいやすい。

こう言った相手とは、恋愛そのものを楽しむと言う気持ちでならイイかもしれないが、将来の事も考えるのなら、好きにはならずに他の良縁を捜した方がいいかもしれない。
「恋愛は苦しくて楽しいもの」だと分かっている上なら遠慮せずにどんどんその人に挑んで大いに苦しんで楽しんで頂きたい。

3. 何にもイメージが湧いて来ない場合

老後はおろか、付き合っているイメージさえ出てこない場合。まぁイメージングそのものが苦手と言う事も考えられるので、試しに違う人でイメージしてみて欲しい。 違う人ならイメージできるのに、その人だけはイメージ出来ないと言うようなら、単に前世でも縁が薄かったか、つきあっても短かったのか。あるいはもしかすると思い出したくないような関係だったかもしれない。

あとは恋人として一緒だった前世はないが、親子や兄弟であったと言うケースもある。そのために想像しにくいと言う事もある。 まぁどちらにせよ、その人だけイメージが湧いて来ないような場合は、ちょっと何とも言えない微妙な関係と言えそうだ。

イメージを作ると言う手法は、ただの想像でしょ?と思うかもしれないが、そもそも想像は潜在意識に何らかの情報がないと出来ない。 未来をイメージするにも、やってみると分かると思うが、結構イメージする相手によって出てくる未来像は変わる。 「京ひぷの」の個人セッションでは、最初の練習で単純に景色をイメージしてもらう部分があるのだが、この景色が人によってバラバラで、多くの場合その後で行う前世体験の中で、そのイメージと似た場面が出てきたりして理解が深まる。
つまり簡単な想像も結構、前世の記憶で作られている事が多いのだ。

私自身も以前漫画家をやっていたが、その作品の場面の多くが、無意識に前世を思い出しながら描いていた事に気付かされたのは、ヒプノを知ってからだ。
小説家や漫画家は、前世の記憶に影響されながら作品を作っている事が分かる。画家や音楽家、芸術に携わる人達も多くの場合、その潜在意識に残っている吐き出したい前世での感情を作品を通して吐き出しているのだ。
なので、こんな簡単な心理テスト的なイメージ手法でも結構、前世や未来の手がかりが出てくる。

上記の方法は未来をイメージする方法だが、この未来であってもやはり前世で良縁だった相手の方が、イイ未来をイメージ出来やすい。だから人によっては未来をイメージしてるはずなのに、いつの間にか前世のイメージが出てくる人もいるだろう。
もっと確実なの方法は、相手の人と一緒にやってみる事だ。
お互いに一緒の老後がイメージできるような相手ならもう心配はいらないだろう。

良いイメージが出てこない相手とうまくいきたい場合

これは前回の片思いにも当てはまるので、そちらを見直す方が早い。そこに多少付け加えるなら‥。 一応、前世での縁が薄くても、これから濃くなる新しい縁もある事はある。 そんな相手に近づくには、相手の感覚に自分の感覚を近づけて縁を深めていくしかない。
感覚と言うのは、その人の価値観や感性のようなものをここでは指す。どんなものに触れどんな風に感じる人なのかをよく理解する必要がある。
もちろん相手が自分に近づいてくれるケースもあるかもしれないが、多くの場合互いに相手に自分に近づいて欲しいと考えてしまうものなので、状況を早く変化させるには自分が変わっていくしかない。 自分が変われば状況も変わる。

しかし変わると言うのは結構難しい。人の性格と言うのは、どれだけ転生してもなかなか変わらないものだ。その性格が変わらないのは、潜在意識レベルで根付いてしまっている「自己流のこだわり」とも言えるものが沢山あるからだ。

「こだわり」と言えば何だか聞こえはいいが、言い方を変えればただの「囚われ」に過ぎない。
この「囚われ」によって人は「苦しい」と感じ、環境が変化すれば「苦しみ」が無くなるものと錯覚して、環境に変化を求める。

「あの人の気持ちが変われば自分は楽になる」と錯覚して「あの人の気持ち」が変わるように必死になる。でもそれは「あの人」も自分に対して同じように考えているものなので、状況はなかなか変わらない。
状況の変化は「自分の気持ち」が変化した時に初めて起こる。 自分が変わって初めて相手も状況も変化するのだ。

相手の気持ちが知りたいなら、まず自分の気持ちを表現することだ。
ただし、私は好きって言ったのだからアナタも言うべき‥みたいな、相手に押し付けるようなことにはならないように。
それでは自分の気持ちを表現しているとは言えない。相手を動かすことを目的に自分を表現する演技をしていることのようになってしまう。
あくまで相手に関係なく自分が自発的に表現すること、変化することだ。
するとその波長に引っ張られて、こちらから何も聞かなくても、相手も自発的に表現してくれるようになる。

そうやって自分が変化していけば、悪縁もいずれは良縁に変化していくだろう。

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好きな人と縁を深めるには

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縁を深めるにもまずは自分と相手との関係性を理解しなくては、その方法も変わってくる。関係性と言うのは、ようは輪廻を通しての互いの関係性だ。 相手とどの様に輪廻して来たかが分かってくると、今世での今の状況の意味も色々とわかってくるので、どうすればよいかも自然に答えが見つかりやすい。

「京ひぷの」に限っての事なのかもしれないが、ヒプノセラピーに来られる人の90%ぐらいは恋愛がらみをテーマにする人だ。 特に女性の場合「仕事の事で前世を知りたい」と来られても、潜在意識レベルでは「好きな人との前世を見たい」と感じている人が多いので、こちらからその辺を尋ねる事も多い。これから語るのは、それら今までのヒプノで多くあったパターンを総合的に見て法則的にまとめたものでもある。

好きな人との関係性を理解するには、その人と一緒にいる時に湧き上がってくる気持ちや、その人と離れ離れになっている時に湧き上がってくる気持ちなど、様々な状況においての自分の気持ちを客観的に感じてみると、おおよそ前世での関係性も見当がつく。

ここではその相手に対する気持ちを大きく3つに分けて、その前世での関係性と対処法をまとめてみた。

1.あきらかに両想いであり、安心感を伴って付き合えている相手の場合

いや、これはもう何も問題はないでしょう。何の心配もなく一緒にいて、お互い安心感を伴って過ごせる相手なら。 ただ、本当に何も心配がないなら、恋愛感情そのものを意識すること自体少なくなるので、時には退屈にさえ感じる事もあるはず。そんな退屈さえもお互い満足していられる相手なら問題は何もない。 もしその退屈感に不満が湧いてきたりするようなら、ちょっとお互いちゃんと本音で会話が出来ているのかどうか確かめてみるといい。何かお互いまだ遠慮してる部分はないかどうか。会話に「うれしい」とか「さみしい」とか気持ちの言葉を入れるのがコツだ。

こう言ったカップルは前世でも夫婦である可能性も高いが、兄弟や親子と言った家族であった可能性も高い。だから一緒にいても恋愛感情もそんなに波立たない。兄弟や親子でドキドキしたら問題だろう。

だから無理にドキドキ感を求めない方がいい。そんな恋愛のこと以外で互いに何か趣味や目標を持って頑張っていく、互いに応援し合えるパートナー的な関係なら長続きもするだろう。 恋愛感情は、満たされないと感じた時に強く湧いてくるものなので、むしろ恋愛感情が互いに薄いのは幸せな証拠だと思えばいい。

2.両思いなのに、結ばれない相手の場合

お互い好きだとわかっているのに、どうしても結ばれる事が出来ない。家の事情や不倫なんかもそうだ。好きなんだけど現実問題として考えていくと難しい相手。そこにお互い苦しんでしまうような状態。 これはこの「苦しい恋愛関係」の状態をお互いに無意識に望んでしまっている事に気付かなければならない。

こう言った関係のカップルは、まず前世を見ると前世においても似たような苦しい恋愛関係である事が多い。その前世においての「あの人との恋愛関係は苦しかった」と言う情報が潜在意識レベルで焼き付いてしまっているから、今世でも自然とそう言う苦しい関係になりやすい出会い方をしてしまう。そして困った事に、こう言った前世で苦しい関係だった相手ほど今世では「苦しいほどの一目惚れ」や「激しい恋愛感情」に繋がりやすい。お互いに相手を思えば思うほど苦しくなってしまう。

こう言った場合、相手との関係を前世で確かめて「ああ、前世でもこんなに苦しんでいたんだ」と認識すると、苦しさは半減する。
なぜなら今世の苦しいと感じる感情の半分以上は、なぜ自分が苦しくなるのかが自分で理解できないから余計苦しくなると言えるからだ。

友達に「ちょっとアンタに言っておきたい事があるんだけど、実は‥」と言われ、「やっぱり、続きは明日話すよ」なんて言われたら「な、何で今話さないんだ!!今日話せ!すぐ話せ!今話せ!」と余計気になるだろう。それと同じだ。わからないから余計に気になる。
この苦しい感情が何故湧いてくるのか、わからないから余計に苦しくなるのだ。だから前世を見てその感情の理由を知ると楽になりやすい。

ただ、前世を知る事で二人の関係が何か変わるのかと言うと、それはケースによる。
うまくいかない原因があなたの物事に対する囚われの気持ちに関係しているのなら変化するだろう。

「ヒプノはちょっと高いし‥」と言う人は「苦しい恋愛は、前世でも苦しかった」と、そう考えて自分で前世をイメージしてみるとイイ。もしかすると何らかの湧いてくるイメージがあるかもしれない。それが強くこびり付くように繰り返し出てくるイメージだったら、そのイメージに近い事が前世であった可能性が高い。

しかし、こう言った苦しい恋愛のケースの場合、正直言って私はお勧めはしない。
なぜならこの「苦しい恋愛状態」を潜在意識レベルでは「楽しんでいる」からだ。つまり仮に結ばれたとしても、今度はその「満たされた感」が信じられず落ち着かない。時にはわざわざ自分からまた「苦しい恋愛状態」に繋がるような行動を無意識にしてしまう。浮気をしてしまったり、相手を疑ったり、どこかにまだ何かあるんじゃないかと不安要素をわざわざ探してしまう。
なぜなら「苦しい恋愛状態」を潜在意識レベルでは「楽しみたい」からだ。

じゃあ、この苦しい恋愛、前世でも苦しかったこの恋愛相手、そんな相手とそもそも何故そんな苦しい関係の運命になったのか。それは「愛されたい」と感じている対象の相手が、本当に「愛されたい」相手ではないからだ。
これは次の項目にも関係しているので、この両想いで苦しい恋愛相手との対処法は、次項であらためてまとめて語る。

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3.どーも自分だけが苦しい。片思いの相手の場合

自分は、相手の事が好きで好きでたまらない。何年経っても忘れられない。でも相手はどーも自分の事を何とも思っていないっぽい。いくらアプローチしても振り向いてもくれない。でもこれだけ好きなんだから、前世でも絶対に何か関係があったはず。
そんな風に感じる片思いの相手とは、確かに前世でも縁はある。確実にある。

しかし相手が振り向いてくれない、好きになってくれない。 こう言った関係の場合、ちょっと相手に対する感じを言葉にしてみてほしい。たとえば「あこがれ」であるとか「理想」「高嶺の花」、逆に「面倒を見てあげたい」「守ってあげたい」など、ちょっと恋愛感情と言うよりも‥と言うような感じの気持ちの形である場合は、前世ではその気持ちのままの関係であった可能性が高い。
特に強くその傾向が出やすいのは、前回の話でも逆のパターンで語ったが「苦しい時に助けてもらった」と言うパターンだ。まずよくあるパターンの一つとして、例えばこんな感じだ。

これは前世においての話だ。小さい女の子が川でおぼれている。それを大人の男性が助けてくれたとする。こんな事があると、女の子の方は潜在意識に「助けられてうれしい」「死ぬかもしれない、怖い」「溺れて苦しい」「ドキドキ」と言った様々な感情が潜在意識に強く焼き付く。
しかし助けた側の男性の方は「可哀想だから何とか助けてあげたい」と言う感情だけが潜在意識に焼き付く。川を泳いで助ける事に対する多少の苦しさはあっても、助けられる女の子ほど「苦しい」「怖い」と言う感情は焼き付きにくい。でも助ける男性側もそれなりに多少「ドキドキ」はしただろう。 そんな二人が今世で再会した時どうなるか。

それぞれ年頃の女性、男性として今世で再会したとする。
潜在意識には二人とも前世の「ドキドキ」感が残っている。だから今世で再会すると、この「ドキドキ」感がまず互いに蘇る。
感情の強さによっては一目惚れになるかもしれない。 しかし上記のようなケースの場合、明らかに助けられた女の子の方が焼き付き方が強かった分、今世においても「ドキドキ」感は強くなりやすい。逆に助けた男性の方は、今世ではすぐに何とも感じなくなるかもしれない。焼き付き方が弱いためだ。

そのため、この男性はそれほど恋愛対象として女性には惹かれない。しかし女性は潜在意識レベルで「この人は前世のように、死ぬほど苦しい時に私を助けてくれる人」と言う感覚で感情が湧きあがりやすく、運命の人だと感じやすい。しかし実際は、そんな前世で何があったかなんて思い出す事が出来ないから、余計に男性が気になる。男性の方は大して気にならない。
結果として、この女性が男性に片思いと言う関係になる。成就しにくい関係性になる。これが片思いのパターンの一つだ。

そしてもう一つのよくあるパターン。前世においても恋愛関係ではあったが、片方が早々に亡くなるパターンだ。
例えば前世において結婚していた。幸せだった二人なのだが、奥さんの方が若くして病気で亡くなった場合。
前世において二人とも23歳で結婚したとする。その後、奥さんの方が28歳で亡くなり、旦那さんは78歳で亡くなったとしよう。しかも旦那さんが、その後もずっと亡くなった奥さんの事を想い続けて、死ぬまで誰とも結婚しなかったとしたら。
前世でこんな事があり、今世で再会するとどうなるか。 もう確実と言ってイイほど、旦那さんの方が奥さんの方にベタ惚れする。何故なら前世において、奥さん側が旦那さんの事を想っていたのはわずか5年。しかし旦那さんの方は、奥さんを思い続けていたのは、死ぬまでの50年になってしまうからだ。50年分の想いが潜在意識に焼き付いてしまっているとも言える。何だか先に死んだもの勝ちみたいな話だ。

でも、ちゃんと前世で結婚していたのだから、さっきの助けてもらったパターンよりは、うまくいく可能性も全然高い。
ただ、今世で二人がまた一緒になった場合、気を付けたいのは、旦那さんの方が気持ちが過剰になってしまいやすい点だ。前世で奥さんを早くに亡くしているために、常に奥さんが急にいなくなるのではないかと言う不安が潜在意識に根付いている。だから余計に奥さんに対して不安を抱えたまま接する形になり、奥さんの方は、それが重荷に感じてしまう事もある。
そうなってきて離婚にでもなったら、また旦那さんの方は今世でも死ぬまで奥さんに片思いする事になってしまい、この感情がまた来世に持ち越されて繰り返してしまうのだ。

さて、こんな感じで片思いで苦しんでしまう縁のパターンは様々だが、出来ればそんな苦しみたくない、恋愛も幸せな恋愛がしたいと誰しも願うだろう。その対処法になるのだが。
ここで一つ話しておかなければいけない。特にこれら「苦しい恋愛」のパターンに陥りやすい人には、恋愛以外に一つの共通項がある。それは「今世あるいは前世の幼少期において、とても寂しい思いをした経験がある」と言う事だ。それが心応理で言うところの「孤独の領域」とも言える。

特に前世においては、今ほど豊かな時代ではないので、親と仕方なく離れ離れになった。捨てられた。余所に預けられた。と言った経験をした子供達が多かった。そんな子供達は「自分は親に愛されていないのではないか」と言う不安を抱えて大人になる。そして「自分は愛されている」と言う満足感を得たいがために、恋愛に夢中になりやすい。
しかしその「愛されたい」と言う気持ちの状態で好きになる相手と言うのは、やはりまた同じように「愛されたい」と感じている人に限られる。「この人なら私のこの寂しい気持ちを理解してくれる」とお互いに惹かれる。

しかしこの「愛されたい」と言う気持ちは、決して恋愛対象によって満たされるものではなく自分の親によってしか満たされないのだ。だから相手と一緒になっても互いに不安感は消える事なく、その不安を掻き消そうと浮気する。きっと「この寂しさを理解しあえる人がどこかにいる」と延々と捜し続ける。この「愛されたい」と言う「満たされていない感」が、またさらに苦しい恋愛を引き寄せやすいと言えるのだ。 こう言ったパターンにハマった場合、どうすればいいのか。

恋愛で苦しいのだから恋愛相手との関係の中で何とか解決したい所ではあると思うのだが、その前に自分の親との関係性を見直してみてほしい。 自分は子供の頃、親に対してどんな思いを持っていたか、小さい頃の親に対する自分の気持ちを、今の大人の自分が代弁するとしたら何て言いたかったか。何か湧いてくる気持ちがあれば、それを誰かに聞いてもらう、あるいは紙に書き出していく。 親に直接言えそうならそれでもいいが、ただ自分の幼い頃の満たされない気持ちは、小さい頃の親に対する気持ちであって今の親ではない。
また、子供を苦しめる親は確実と言ってイイほど、その親もまたお爺ちゃんお婆ちゃんに対して苦しい思いをしてきている。なので親に直接言うなら、先に親の小さい頃の話を聞いてあげると言うのも一つの手だろう。

今の親に対して何も不満はなかったけど、恋愛には依存してしまう、苦しくなる場合は、前世においての親子関係で何かつらかった事があったのかもしれない。そう言った場合は、前世の親に文句を言うにも、前世を自分で思い出す事自体難しいので、とりあえずその「苦しい気持ち」を客観的に感じて紙に書き出してみるだけでいい。それだけでも読み返すと何か気づく事があるかもしれない。

そして同時に一番気を付けなければいけないのは、その「満たされない感」を自分の子供に引き継がない事だ。子供に対して「この子は私を裏切らない」と言う「重荷」を子供に背負わせない事。本当に子供に幸せになってもらいたいと思うのなら、子供を自分が幸せにしたいと考えるのではなく、まず自分の気持ちが幸せである事、楽である事が重要だ。

自分が楽であれば、自然と子供も楽でいられるのだ。 自分自身が子供だった頃を思い出して見てほしい。親が苦しそうな時、自分はどんな気持ちだったか。親が心から幸せそうな時、自分はどんな気持ちだったか。
それを思い出せれば、自分がどんな気持ちでいれたら、自分の子供も幸せな気持ちでいられるかわかると思う。

さて、恋愛の話がいつの間にか親子関係の話になったが、毎回書いていることでもあるが重要なので今回も書いた。
そしてこう言った部分を踏まえて片思いの相手と成就するには、自分の精神性を相手に近づくように自分を変えていく事だ。
人との縁は似た要素を持つ者同士で深まる。先ほども書いたが、自分が「寂しい」と感じる時は、同じように「寂しい」と感じている人との縁が深まりやすい。
あらためて自分の片思いの相手が、どういう気持ちの人なのか「理解してあげる」必要がある。

片思いの場合、ついつい自分の良い面を一生懸命アピールしたくなるだろう。それよりも重要なことは「相手の気持ちを理解する」ことだ。「相手の苦しみを理解する」「相手の寂しさを理解する」「相手の嬉しさを理解する」ことだ。
これらは心から出来ないと相手の心は動かない。よく表面的に相手の話を聞きながらも、早く自分のことを話したくて話したくてウズウズしてしまう人もいるだろう。しかしそれではそのイライラ感が相手に伝わり、相手は心から話せなくなる。

だから先ほど長々と書いたように、先に自分と親との関係性を見直すなどして、自分自身がまず楽になる事。つまり自分の心に余裕が出来るようになると、人の気持ちもゆとりを持って理解する事が出来るようになる。
そして自分が楽になると、自然と相手を楽にしてあげるだけの気持ちの余裕も持てる。 そうなると相手もあなたと一緒にいて楽だと感じられるようになり、自然とあなたに惹かれるようになる。
もしかするとその頃にはアナタが相手にではなく、相手がアナタに片思い状態かもしれない。

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